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夏バテの原因は?食事と生活習慣で予防を! 2017年8月号

2018.01.23

夏になると、「からだがだるい」「食欲がわかない」など、不調
を感じる「夏バテ」に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
夏を乗り切る為に食事や生活習慣で「夏バテ」を防ぐためのポイ
ントを紹介します。

 

まず「夏バテ」とは?
「からだがだるい」「食欲がない」「眠れない」などの不調が起
きている状態です。
「夏バテ」とは、医学的な用語ではありませんが、高温多湿な日
本の夏の暑さによる体調不良の総称です。
高温多湿の環境の中で体温を一定に保とうと自律神経がフル稼働
することで疲弊し、自律神経の乱れを引き起こすことが原因と考
えられています。また、室内の空調による冷えや、暑い屋外との
温度差も自律神経を乱れやすくしています。

 

「夏バテ」を予防・改善するには、食事や生活習慣を一度見直す
ことが大切です。ポイントは大きく4つ。

 

①栄養バランスの良い食事をとること、
②不足しがちな水分をしっかり補給すること、
③ぐっすり眠ってからだを休めること、
④軽い運動をして発汗能力を上げることです

 

①「バランスの良い食事」というのは何に気をつければ良いで
しょうか。
タンパク質と野菜、果物を積極的に食べましょう。
タンパク質を摂るために肉、魚、大豆製品などを一食ごとにいず
れか一品とることを心がけましょう。
またビタミンやミネラルを含む野菜や果物も積極的に取り入れて
ください。食欲増進には、香味野菜やスパイスの活用もおすすめ
です。

 

②夏の「水分補給」のポイント
喉の渇きを感じる前に、「早め・こまめ」の水分補給がポイント
です。大量に汗をかくと水分と塩分が失われます。補わないと、
発汗が止まり、体温が異常に高くなる熱中症に陥ります。
喉の渇きを感じるまでに時間がかかる高齢者や、体温の調整機能
が未熟な子どもには、特に注意が必要です。
熱中症の予防は「早め・こまめ」の水分補給がポイントです。
また汗が失われやすい外出や就寝の前は、コップ1杯程度の水分
を補給してください。
※ビールなどのアルコールは脱水作用があるため、水分補給には
適しません。

 

③「睡眠」のポイント
眠りの質を上げる工夫をしましょう。温度は約28度、湿度は50~
60%を目安に、エアコンや扇風機を活用してください。
1~2時間でスイッチが切れるようにタイマーを設定し、扇風機は
風が直接からだに当たらないように工夫してください。
イグサ、竹、麻など通気性の良い天然素材や、ひんやりと感じる
素材で作られた寝具などを選ぶのもおすすめです。

 

④「運動」のポイント
軽く汗ばむ程度の運動がおすすめです。汗をかく能力を高めること
も「夏バテ」の予防につながります。
ウォーキングや軽いジョギングなどを15~20分ほど行うと、汗腺が
開いて汗をかきやすくなります。
汗をたくさんかいたときは、水分補給をしっかりと行いましょう。
気温が低く、日差しも弱めの早朝や夕方以降に行うことをおすすめ

します。