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買うときに知っておきたいこと
2011.05.18
買う時に知っておきたいこと
○返済できる金額から借入額の目安を出す
ポイント1.金融機関の融資限度額を基準にしない
銀行などの金融機関では、物件価格に対する借入額の割合や税込の年収に対する年間返済額の割合などから住宅ローンの融資限度額の基準を定めます。
例えば、「フラット35(住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する住宅ローン)」では、融資額を「100万円以上8000万円以下で、建築費または購入金額の90%以内(1万円単位)」としています。
また、税込の年収に対する年間返済額の割合も下の表のように定めています。
年収に占めるすべての借入れの年間合計返済額の割合
(フラット35の例)
しかし、これはあくまでも。「フラット35」の基準です。
どの程度の金額を返済できるかは、各家計の事情によって違います。
「子どもの教育費がかかる」「親の介護のためのお金が必要」「そろそろ車を買い替えたい」といった個別の事情を考慮した上で、自分の家計の
返済限度額を把握して借入額を決めていきましょう。
ポイント2.返済できる金額から借入額を決める
○毎月返済できる金額を把握する
では、自分が返済できる金額はいくらなのかを考えてみましょう。
まず今の家計の収支を見直し、住宅購入によって減少する支出や積立の金額など、ローン返済に回せる毎月の家計の余剰額を洗い出します。次に、そこから住宅購入によって増加すると予想される支出を差し引いて、毎月返済できる金額を試算します。
ただし、この金額を上限金額と考え、少し余裕を持った返済計画にした方が安全でしょう。
返済できる金額の試算例
現在の家賃+駐車場代 住宅取得のための積立 住宅購入で増加する額
〔毎月 万円〕 + 〔毎月 万円〕 - 〔 万円〕=毎月返済できる額
○毎月返済額から借入可能額の目安を出す
毎月返済できる金額を試算してから、下の表を使って借入可能な金額の目安を調べましょう。
例えば、毎月返済額8万円、ボーナス返済額ゼロ円、金利3%、35年返済の場合2078万円が借入可能額となります。
ボーナスに頼りすぎるのは禁物ですが、支給額がある程度安定する見通しがあるなら、
ボーナス1返済の返済の併用を検討することも良いでしょう。
大切なのはこの借入可能額を「上限」として、資金計画を考えることです。
収入の減少や支出の増加、金利上昇による返済額の増加など想定して、ゆとりのある資金計画を心がけましょう。
毎月返済額から算出する借入可能額 ※35年返済で試算表
この表はあくまで借入可能額の概算を知るための参考資料です。
金利、借入期間以外の融資条件等は考慮していないので、実際の借入れに際しては、金融機関に詳細を確認してください。
不動産ジャパン ホームページより転載 2011.6.29